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糖尿病の治療

そもそも糖尿病とは?

血液中には糖(ブドウ糖)が含まれており、これを血糖といいます。

通常食事を摂取すると食物から糖分が吸収され血液中の血糖値が高くなりますが、同時にインスリンという物質が作用し血糖を細胞内に取り込むので食後2時間くらいすると血糖値が下がります。

しかしながら何らかの原因でインスリンが正常に働かないorインスリンが不足すると血糖値が下がらず、常に高い状態が続きます。

この状態を糖尿病といいます。

 

糖尿病は発症初期には特に症状がみられませんが、放置しておくと動脈硬化(血管が固くなる)を進め、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めたり、3大合併症(網膜症、神経症状、腎障害)を引き起こします。

そうならないためにも一刻も早く糖尿病を見つけ、治療に取り掛かる必要があります。

糖尿病には2種類の型がある

糖尿病は大きく分けて2種類の型に分けられます。

1つ目は1型糖尿病というもので何らかの原因で膵臓に対する自己抗体ができてしまい、その自己抗体が膵臓のランゲルハンス島β細胞というインスリン分泌に欠かせない細胞を破壊することでインスリンの分泌ができなくなり糖尿病に至ります。

 

2つ目は2型糖尿病というもので主に生活習慣の乱れ(肥満、喫煙、飲酒など)が原因で、インスリンが分泌できないもしくはインスリンの組織に対する効きが悪い(インスリン抵抗性↑)状態になり糖尿病に至ります。

ほとんどの方が2型糖尿病で、全糖尿病患者の9割を占めます。

 

他にも妊娠中に糖尿病になる妊娠糖尿病だったり、肝疾患や膵臓疾患が原因で糖尿病を引き起こす場合もあります。

糖尿病の検査と診断

主に血液検査、OGTT試験などで糖尿病を診断します。

血液検査では主に空腹時の血糖値、通常時の血糖値(随時血糖)、HbA1cの3つの数値を元に糖尿病かどうかの診断を行います。

~診断基準~

空腹時血糖:126mg/dl以上

随時血糖:200mg/dl以上

HbA1c:6.5%」

 

糖尿病と診断されれば、その後インスリン分泌能力やインスリン抵抗性を測る検査を行い、1型糖尿病なのか2型糖尿病なのかを判断していきます。

糖尿病の治療

糖尿病の治療は1型と2型で異なります。

 

1型糖尿病の治療では主にインスリンを用いた治療を行います。

1型糖尿病ではインスリンが枯渇するため、それを体外から補い健常の方のインスリン動態を忠実に再現する目的がございます。

 

2型糖尿病に対してはインスリン抵抗性を改善するため、食事療法、運動療法での生活習慣の改善を行っていきます。

特に食事療法は重要で、炭水化物、タンパク質、脂質のバランスをキープしながらエネルギー摂取量を適正な範囲でコントロールしていきます。過度なダイエットはかえって糖尿病を悪化させることに繋がるので行いません。

これに併せて体重や血圧、血中脂質も良好な状態にしてくことで、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な合併症などを防ぐようにします。

食事療法、運動療法でも改善がみられない場合は血糖降下薬の服用により治療していきます。

ビグアナイド薬のようなインスリン抵抗性を改善する薬やSU薬のようなインスリンの分泌を促進する薬、SGLT2阻害剤やαグルコシタ―ゼ阻害薬のような糖の吸収や排泄を阻害するお薬を使用します。

そもそもインスリンが分泌されなくなってしまった方には1型糖尿病と同様にインスリンを用いた治療もご提案させていただきます。

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